しあわせになる刀 買取
FT紙によれば、2007年10月にいくつかの大手銀行が、不良債権専門のハゲタカ・ファンドとの間で優遇金利による融資を交渉している。
ファンドが借り入れた資金を使って、買収関連のレバレッジ・ローンを買い取ってくれるなら、低金利で融資しようというわけだ。
飢えに苦しむ蛇が、自分の尻尾を食べるようなものだ。
頻繁に主張されているように、企業セクターは全体として、レバレッジがそれほど高いわけではない。
2000年代のほとんどの時期に、企業は高収益をあげてきたし、設備投資は少ないので、企業は巨額の現金を積み上げてきた。
もっともその多くは配当か自社株買い戻しで流出しているのだが。
しかし、2006年末で5兆7千億ドルの企業債務残高のうち3分の1ほどは、信用力が低い。
高利回り債の発行残高が約1兆1千億ドルあり、シンジケート・レバレッジ・ローンとCLOに使われたレバレッジ・ローンが、企業買収関連を中心に、ほぼ同じ規模ある。
企業の社債・ローン市場でも、モーゲージ・ローン市場と同じで、借り手の大部分は借り入れを慎重に行っているが、一部の借り手はレバレッジがきわめて高い。
そして、サブプライム・モーゲージ市場でそうなっているように、高レバレッジの部分でのデフォルト率上昇のために、資産クラス全体で信用コストが上昇することになろう。
イギリスの規制機関、金融サービス機構(FSA)が2006年に買収ファンドの慣行を総合的に調査した結果によれば、サブプライム・モーゲージ市場と状況がよく似ている。
買収フアンドは、「長期的にみて持続できない資本構造で資金を調達するようになってきた」。
つまり、すぐにCLOとCDOを発行できることが前提になっている。
「レバレッジ型債務のうちとくにリスクが高いクラスへの投資家は、レバレッジを使う比較的少数のファンドと仕組み商品マネジャーに集中している」。
報告書は、企業の社債・ローン市場で「金融の安定性に影与える出来事」が発生しかねないと警告している。
信用市場のチェルノブイリを官僚言葉注目すべき点だが、FSAがこの報告書を完成させていた時期になっても、FRBのG前議長は新しい信用技術を賞賛していた。
「レバレッジの高い金融機関から、銀行はまさにレバレッジの高い金融機関なのだが、その銀行から、国内と国外の安定した機関に、リスクを移転する」役割を果たしているというのだ。
CDOや信用派生商品に投資するヘッジ・ファンドはいまや、「国内と国外の安定した機関」だとされているようだ。
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